Scene 1-6 Encounter


一方その頃。
阿貴はやっと目的地である青碧学園に降り立ち、足早に目指す教室へと歩いていく。
置いてけぼりを食らわせてくれた友人に一言文句を言うために。
先の嫌な会話で苛立った気持ちを吹っ切るように。
(今日は散々だな…これ以上何かあったらどうしよう…)
そう思いながら、教室にたどり着くと異様な空気を感じた。
それが自分の席のあたりからだとわかって。
近づいてみるとそこで二人の男女がにらみ合っていて。

「……………!」
自分の学校の制服姿のかなり背の高い男と、他校のセーラー服の女の子。
にらみ合っているその二人を見たとき、阿貴は絶句した。


男のほうが、今朝自分を駅で置いてけぼりを食らわせてくれた親友だということに。
そして女のほうが…その方が彼により大きなショックを与えた…
まるで鏡を見ているかのように、自分によく似ていたのだ…


「えっ………」
先に気づいたのは、正面を向いていた唯貴のほうだった。
いきなり目の前に現れた、自分に瓜二つの少年に。
その大きな目を見開いて驚いた表情になった唯貴の変化に、秀人が何事かと思い後ろを振り向くと。
そこにはもう一つ、自分のよく知る友人の姿があった…。


To Be Continued…

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